ヘルニアが原因の坐骨神経痛に対するテーピング
腰椎4番左横突起のヘルニアから坐骨神経痛になられた方へのテーピングです。
まず、ヘルニアが出ている箇所へジェルフィッシュテープという放射状のテープ。
これによってヘルニアで凹んだ皮膚を持ち上げ、飛び出した神経が他の組織に当たらないようにします。。ヘルニアはヘルニア自体が痛いのではありません。
次に坐骨神経テープで痺れが出ているラインに沿ってテーピング。
これで痺れはかなり治まりますが、これだけでは不十分です。
坐骨神経痛に大きく関わっている筋肉が臀部の梨状筋と下腿部の後脛骨筋。
筋肉テストをして、やはり筋機能が低下していたのでテーピング。
膝裏の膝窩筋(しっかきん)にも同じくテーピング。
前屈は発症前と同じ位できるようになりましたが、後屈をすると臀部やハムストリングにツッパリが出ていたので、熊手テープで皮膚を緩めました。
写真の時点ではここまででしたが、この後左大腰筋テープと左内腹斜筋テープ。
そして、両方ともにひらめ筋テープと母趾テープ、足のアーチを整えるテーピング。
重心が悪い為に元々仙腸関節炎だった模様なので、その辺りも調整。
かなり楽になって帰っていただきました。
ただ、痺れはテープの劣化に対してかなり敏感で、最初は週に2回ほど来ていただかなければいけません。
後はヘルニアの部分の皮膚の状態の回復次第で、皮膚が凹まなければそれほど神経が当たらないので痺れは出難くなる筈です。
「キネシオテーピングのプロ」 京都府京都市伏見区 楽水庵のホームページ